左写真がターボのセンターカートリッジ(CHR・センターセクションカートリッジ)と呼ばれる部品です。
この部品に、コンプレッサーカバーと排気ハウジングやアクチュエータ等が組みつけられターボAssyになります。
センターカートリッジには、コンプレッサーホイル・タービンブレード(シャフト)・ジャーナルメタル等のターボの核とも言うべき重要な部品が組み込まれています。
が、ターボが破損した場合、排気や吸入のハウジングの内部にも傷が入ったり磨耗したりで、ホイルとカバーのクリアランスが広くなってしまいます。
本来のパワーを発揮させるには、正規のクリアランスに修正する必要があり、ただカートリッジを交換するだけで、全てOKとならないことがよくあります。
例えば、下の写真は分解したターボの排気ハウジングとコンプレッサーホイルです。両方とも内部に干渉傷がついています。 このような傷のために、ホイルとコンプレッサーカバーのクリアランスが広くなり、本来の性能が発揮できない場合がありますので、コンプレッサーカバーや排気ハウジングに修正加工、最悪の場合は交換が必要になってきます。
上の部品は、排気ハウジング。下の部品はコンプレッサーカバーです。右写真はそれぞれの部品を拡大したもので、沢山の干渉傷がついています。
最近のターボ、特にスポーツターボはクリアランスによりパワーが変わってきたりもしますので、オーバーホールはプロショップにおまかせ下さい。